前回12月15日に、この「三方海中公園探勝の道」を海山(うみやま)から世久見(せくみ)まで歩いたのですが、途中で工事中の林道に出てしまい、そこから自然歩道への分岐点が分からず、探しながらとうとう世久見まで車道を歩いてしまったので、今回は逆コースで世久見から塩坂越(しゃくし)に向けて自然歩道を歩きました。
世久見側の自然歩道入口が分からなかったので、世久見で漁具の作業中の青年に尋ねると、分かり難いだろからと、親切に自然歩道入口まで案内してくれました。
確かにちょっと分かりにくい場所に近畿自然歩道の標識が立っていました。(下左)
![]() 世久見側の自然歩道入り口 |
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そこから標識に従って山道に入ると道は更に細くなり、真っ赤なツバキの花が無数に落ちていました。(上中央) すぐに「近畿自然歩道 ←」の標識が立っていて左に分岐します。 この標識が無かったら通り過ぎてしまいそうな所でした。(上右) |
しばらく進むとしっかりした山道になります。 左側は落差 70~80mの急な崖が海まで続いていますが、木が茂っているので海は見えず恐怖感はありません。 所々右の画像のような柵が設けてあり危険な箇所はありませんでした。 昔は塩坂越との行き来に使っていた道らしいのですが、今は殆んど通る人もないようで、先ほど道案内をしてくれた地元の青年も途中までしか行ったことがないと言っていました。 |
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![]() 眼下に美しい海が見え、漁師さんの話し声が真下から聞こえてきます。 |
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海を眺めながら昼食です。 (12:56) ![]() |
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塩坂越3.5km 世久見0.5km ![]() |
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「ここに下る階段があったの、見えなかったの?」
前回12月15日に見落として通り過ぎてしまった自然歩道への降り口です。(上2枚)
ここは車を何台も駐車できるほど道幅が広くなっているので、道の右端の方を歩いていないと分かり難い所でした。
下中央画像の林道終点から 100mほどの所です。
ここで前回のルートと合流したので一応ルートはつながりましが、もう一度塩坂越展望台まで歩くことにしました。
GPSを持っていながら道を間違えるなんて情けないことですが、私のGPSには内臓の世界地図しかインストールされてなく詳細な地図はありません。GPSの示す緯度・経度から紙地図で現在地を求めなくてはなりません。
また、このように新しく作られた林道などは地図に載っていない場合が多いので、この時もこの林道に出たことで世久見集落の直ぐ近くまで来ているものと錯覚したのが間違いでした。
この失敗から2万5000分の1の地図をインストールできる新しいGPS(Legend-C)を購入しました。
![]() ツバキ |
![]() 林道終点 |
![]() 前回間違って歩いた林道に猿の集団が・・ |
自然歩道は林道終点から、突き当たりの斜面に新しい階段がついていて、それを登ります。(上中央) きょうは林道に猿の家族がいました。(上右) |
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![]() 歩いて来た方向を振り返ると・・・ |
![]() 遊歩道の真ん中に3級水準点 GPSは標高73mを表示 |
道は多少アップダウンはあるものの、ほとんど海から 70~80mの高さを水平に歩きます。大小の入江が幾つも入り組んでいて、近いようでも距離はあります。入江には山から谷が流れ込んでいますが、ほとんどは水が流れていません。一つだけ僅かに水が流れている谷がありました。
この辺りは平地がほとんどなく耕作面積が極端に少ないのでしょう。人家から相当離れた僅かな面積の段々畑も手入れが行き届いていて梅とスイセンが栽培してありました。(下右)
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展望台への分岐点 | 少し開けた場所には段々畑が・・・ |
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塩坂越(しやくし)展望台までは長い階段を下ります。 展望台となっていますが、期待したほど展望はききません。 ![]() |
![]() 世久見集落の案内標柱 食見(しきみ)まで1.8km |
戻る途中からとうとう雨になってしまいました。 世久見からは妻は車で国道162号線を、私たち歩き組は「渚遊歩道」を歩きました。 この遊歩道は世久見海岸から食見(しきみ)海岸までの約1.3kmで、海面すれすれの遊歩道です。 |
下の画像のように文字通り「渚」を歩くところもあります。波が荒いときはおそらく歩くことができない遊歩道だと思いますが、きょうは12月も下旬だというのに幸い海は穏やかでした。
雨と海水に濡れた遊歩道は所々海苔が生えていて大変滑りやすいので、注意が必要です。
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イソヒヨドリ(上) | ||
正真正銘の渚遊歩道 |
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上の道路は国道162号線 | ここを曲れば食見の海洋センター | 所々に海洋生物の解説板 |
この渚遊歩道は夏、海の生物を観察しながら一日かけてゆっくり遊びながら歩くには大変いい所だと思います。海もたいへんきれいでした。
食見の海洋センターに到着した頃には夕暮れが近づいていて、写真は光量不足ばっかりで、ちょっと残念。
いつだったか、この海洋センターに「県政バス」のバス旅行で来たことがあります。妻と二人で海を眺めながら「おにぎり」を食べていると、サッと二人の間を風がよぎった様な気がしたと思ったら妻が持っていた「おにぎり」が消えていました。
一瞬の出来事であっ気に取られていると、おにぎりを文字通りワシ掴みにしたトンビが頭上を旋回していました。