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延々と続く海岸線の道は北海道だけではなかった。 酒田市十里塚から鶴岡市湯野浜温泉までの約11kmはほとんど一直線の海岸沿いの道だった。 左は目の高さに松林、右は砂浜が小高くなってその外側に海。渚は見えないが遠くの海は見えるという程度に小高い砂山がある。 この景色が約10km続くのだから素晴らしい!!!! 最上川の河口から歩けば更に3kmはプラスできたはずだが、こんなに素晴らしいとは思っていなかったので十里塚まで街中を歩いてしまった。惜しいことをした。 |
この道は車止めがしてあって車は入って来ない。人も全く見当たらない。波音と小鳥のさえずりと自分の足音だけ・・・・。
広~い野原にただ一人、という感覚を味わえたのは北海道以来だ。
こういう所を歩いていると、自分までも大らかになったような気がする。
人工物は左側の柵とこの道だけ。砂山のお陰でテトラポットも見えない点がいい。
ムクドリやヒヨドリがアキグミを食べに来ているのだろう。突然の人間の出現に驚いて一斉に飛び立って行く。 真っ赤に熟したアキグミを採って食べてみた。渋みのある甘酸っぱい味は、魚取りに明け暮れていた子供の頃の記憶を蘇えらせてくれた。 |
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朝一番に最上川に架かる両羽橋を渡る。橋の手前で道が複雑に交差していて歩道がどのようになっているのかホテルの窓から確認しようとしたがはっきり分からなかった。 |
時々歩道が片側にしかなく、手前の信号で歩道のある側に渡っておかないと橋を渡れない場合があるが、この橋は地下道や階段、立体交差などで自然に歩道へ誘導されるようになっていた。 最上川には白鳥がいた。もう渡ってきたのだろうか? |
この後、海岸沿いを歩いているときにも、海岸に沿って南下して行くカモ類の渡りの一団を見た。
湯野浜は町の規模にしては大きなホテルが林立している。 前の海は広い砂浜で海水浴に良さそうであった。 今の時期はホテルがそれほど賑わっている様子はなかったので、近くにいた青年に、 「このホテルが賑わうのがやっぱり海水浴時期ですか?」と尋ねると 「そうですね。それと正月の時期です」という返事だった。 |
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湯野浜から先は海岸線の様子がガラッと変わって、奇岩が連続する岩場になる。 まるで見慣れた越前海岸を歩いている錯覚に陥るほど良く似た海岸だった。 足場が高い岩場では至る所で磯釣りをしていた。
宿は橋が架かっている白山島(おしま)の前にあった。 白山の文字、「おしま」の呼び方も福井県三国の雄島(おしま)に通じるものがある。橋は越前の雄島の方がかなり長い。 そう言えば「おしま」の少し北の方に金沢という地名もあった。景色から地名まですっかり北陸ではないか・・・・・。 |
越前の雄島は島全体を神域として人の手がほとんど入ってないが、こちらの白山島(おしま)は船の係留場があったり釣堀があったりで構築物が多すぎて雑然としている。
近くにいい港もあるのだからもう少し何とかならないのだろうか? せっかくいい島があるのに勿体ない。
由良の手前で自転車で北海道一周をして帰る途中だという千葉から来た西野秀一君に会った。 彼は52日目だと言っていた。私は56日目だからほとんど同じだがやっぱり自転車は早い。 きょうは温海温泉の道の駅でテントを張る予定だと言って、日が暮れないうちに、と元気よく自転車をこいで行った。 彼のブログは http://blogs.dion.ne.jp/bohemian/ LANがつながる宿に行ったら見てみよう! |
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データ
単独
酒田市
6.7km
十里塚左折点
4.5km
赤川
9.5km
湯野浜温泉
2.8km
加茂港
7.5km
鶴岡市由良
歩行距離
31.0km
宗谷岬からの累計距離
1349.5km
行動時間
8時間58分
天気
晴れ
宿泊
費用
宿泊 |
7,000 |
昼食 |
361 |
その他 |
223 |
その他は お茶・牛乳・野菜ジュース・おやつ・入館料・ランドリーなど
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